2025/12/09映画『新・あつい壁』鑑賞(人権教育・啓発活動)
先日、人権教育・啓発活動の一環として、本校3年生を対象に、ハンセン病問題および菊池事件を題材とした映画『新・あつい壁』を鑑賞しました。当日は「新・あつい壁」上映実行委員会の福原代表理事にもご来校いただき、上映の前後にご講話をいただきました。約2時間にわたる映画を通して、ハンセン病をめぐる差別と偏見の根深さ、そしてその問題を乗り越えることの難しさを改めて考える機会となりました。
以下に、生徒の感想の一部を紹介します。
「新・あつい壁を観て、ハンセン病の人たちが病気そのものよりも、社会の偏見や差別によって深く傷つけられてきたことを知りとても衝撃を受けた。映画の中で、療養所に隔離され、家族とも離れ離れにならざるを得なかった人たちの話を聞き、同じ日本でこんな理不尽なことが長い間続いてきたことに胸が痛みました。病気は今では治るものなのに、感染するという誤解が消えず、外に出ても偏見の目にさらされる現実を知り、無知がどれほど残酷になり得るのかを強く感じた。この映画を通して、正しい知識を持つことの大切さ、そして一人ひとりが相手を「病気の人」ではなく「一人の人」として見ることの必要性を学んだ。過去の出来事として終わらせるのではなく、同じことを繰り返さないために、自分にもできることを考えていきたいと思いました。」
「映画を見て、ハンセン病などの差別が当たり前のようにあったことを知りました。ハンセン病によって死刑まで追い込まれていたので、差別や偏見はあってはいけないと思いました。ハンセン病患者の子が学校の父兄に差別されて学校への通学を妨害されるということも実際にあった出来事なので、皆が平等に当たり前に学校に通えるようにするためにも差別はあってはいけません。私は映画を見るまで、ハンセン病というものを聞いたことがなかったのでこの差別についても知りませんでした。このことをきっかけに、たくさんの方にハンセン病を知ってもらうために広める努力をしていきたいと思いました。同時に、差別は絶対によくないと改めて感じました。」
今回の学習を通して、生徒一人ひとりが差別や偏見について向き合い、正しい理解の重要性を考える機会となりました。
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